アルバイト時代・専任時代

2018年6月6日(水曜日) ena 国際部東京校

アルバイト時代・専任時代

自分の塾教師(講師)デビューは大学1年生の冬でした。年齢的にも生徒たちと近く、採用してくださった方がいろいろと厳しくも寛大に教えてくださり、スタート地点はさておき、かなり成長できたはずです。毎週かなりの授業を担当させていただき、春夏冬の講習会はヘロヘロになるまで入っていました。プリントもいろいろ作り、成績を上げるための手段を試行錯誤し、授業が終わってから明け方まで、プリント添削&作成、小テスト採点&作成、授業カリキュラムの軌道修正をして過ごしていました。(なお、両親はレジャーランド化する大学や、高い授業料を無駄にして安いアルバイト料を稼ぐ大学生が大嫌いでしたので、その教えを守り、中、高に続いて大学でも皆勤賞でした!)
所謂「専任」になって、自分の勘違いや実力不足を日々感じました。
・生徒の後ろにいる親御さんを本気で意識したことがない。窓口は自分ではない。親と話すなんてできないし、そもそも自分の仕事ではない。校舎の案内も講座の案内もできない。
・塾の先生の仕事は、授業の準備をして、授業をすることがメインだと思っている。たまに授業外で質問対応するくらいで特別なことをした、熱心だと思い込んでいる。そのくせ、生徒が受ける学校についてよく知らないし、それに関する相談は自分の仕事ではないと思っている。そもそも、生徒が受ける学校の過去問題をやり尽くしていないのに、指導力に根拠のない自信をもっている。
本当にお恥ずかしい限りです。「社会人」を、塾の仕事を無意識ながらもなめていました。こんな大学生のアルバイトをよく使ってくれたと感謝しています。
専任として入ってからは、enaロンドンの牧校長からたくさんのことを教わりました。
入社後すぐにすべての保護者面談に同席する
初日からすべての電話に真っ先に出て対応する
志望校の把握を率先して行う
新規問い合わせをすべて管理する
校舎の外に出ていくものには細心の注意を払う(プリント、発言)
時間割や各種案内は我が物とし点検する(自分のが終わらない限り、校舎からは発信されない)
最初はこんなものだったかもしれませんが、少しずつ積み上げていくことができました。授業の準備にまだまだ時間がかかり、振りたい仕事も振らずにじっと耐えながら成長と経験を待ってくれているように感じました。
同じくロンドン(アクトン)の中内校長(現シンガポール校長)からは、
校舎に届いたメールはすべて当事者意識をもって読み続けるように
・授業の準備とは別に毎日1本過去問題を解くように
と教えられました。これもしんどかったです。ただ、12年ぶりに再会し、当時のことを二人で語り合えたのは大変嬉しかったです。
先輩からもアドバイスされました。
ほとんど動かないおじさんもよく動くおじさんもたくさん見てきた。
動かないおじさんは本当にかわいそう。
生徒とも親とも積極的に話をしないし、返事すらできないし、電話にも全く出ない。
自分のことを偉いとでも思っているのか、それともいまさらこんなことできないしと思っているのか、哀れでしかない。
そうならないように、最初の数年間、仕事に全力投球することを強くおすすめする。
たしかそんなことを言われました。
採用面接があり、いろいろと思い出し、つらつらと書いてしまいました。
さらなる成長を心がけ、謙虚に頑張ります。
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