大妻中学校 帰国枠過去問 H28国語(西船橋校)
【大妻中学校 平成28年度 帰国枠 国語解説】
みなさんこんにちは。
国語担当Kです。
夏期講習で行った過去問演習について補足していきます。
授業で解説が終わらなかった問題は以下を参考にしてください。
<大問2/物語文>
問1 場面分けの問題
①時 ②場所 ③人物の変化で分けていくのがオーソドックスな方法ですね。
ひとつずつ確認してみましょう。
①時→小さな区切りがたくさんあって2つに区切ることができません。
②場所→最初から最後まで同じ場所です。
③人物→最初から最後まで「私」と西澤の二名しかいません。
というわけでいつもの方法では分けられないのですね。
そんなときは「登場人物の心情」に注目しましょう。
どこかで後ろ向きだった「私」の気持ちが前向きに変わっています。
『とりあえず’正確’でいいのかもしれない。信頼があるのなら。西澤がそう言うのなら。」
この部分で感情の前向きな変化が読み取れますね。
場面分けは必ず段落ごとに分けていくので、この文を含む段落の最初の5文字が答えとなります。
続いて問2。
傍線①「すぐそばに人がいることにも気づかずに吹いている」
このときの「西澤」の心の中とほぼ同じ状態を比喩を用いて言い表した一文は?
まず、傍線①の西澤はどのような状態かというと、「ものすごく集中している」状態ですね。
集中しているからそばに人がいても気づかないのです。
さて、この問題の紛らわしいところは、「西澤が」集中して吹いているところをさがすのか?と勘違いしてしまうところですね。
西澤と同じ心の状態であれば集中しているのは「私」でも構わないのです。
となると、「私」が集中して演奏している部分をみてみましょう。
「吹きながら、自分自身が自分の出した音の中に吸われていくような不思議な集中。」
ずばり「集中」と書いていますね。しかも比喩を示す「ような」もあります。
というわけでここが答えとなりますね。
長くなるので今日はここまで。
解説が途中で終わってしまったときはできるだけブログで補足をしていきますね。
ときどきブログをのぞいてみてください。
以上、Kでした。
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