聖光2015年帰国算数大問3

ネタは中学入試ですが

解説や対策を期待している人は回れ右です

悪しからず

 

以下問題文です

 

Aさん、Bさんはともに6枚のコインを持っています。次のルールに従って、6枚のコインを3回に分けて出し合い、得点の合計を競うゲームをします。

 

〈ルール〉

①      各回において、2人とも少なくとも1枚はコインを出し、3回で6枚のコインをすべて出します。ただし、一度出したコインは、再び出すことはできません。

②      各回において、出し合ったコインの枚数の多い方を3点、少ない方を0点とし、同じときは2人とも1点とします。

 

ここまでです

 

問われているのは

Bの得点の合計が3点となるとき

2人のコインの出し方は全部で何通りかというのものです

 

「競う」と言いながら

競っていません

 

ここでは初手の最適手を考察してみたいと思います

 

まず

このゲームでは結果が

以下の4通りに限られます

 

ア 2勝1敗(自分6点・相手3点)

イ 1勝2敗(自分3点・相手6点)

ウ 1勝1敗1分け(ともに4点)

エ 3引き分け(ともに3点)

 

したがって

目指すのは2勝して6点をとることです

そして2敗は何としても避けます

 

1回戦で負けてしまうと

残りで全勝しなければならないので

ここは初戦を取りたい気持ちになりますが……

 

コインの出し方は以下の10通りです。

(1,1,4)(1,4,1)(4,1,1)

(1,2,3)(1,3,2)

(2,1,3)(2,3,1)

(3,1,2)(3,2,1)

(2,2,2)

 

(1)

初手で4枚を出すのは

かなりの悪手です

 

小生が監督で

自分の選手が初手4枚出しをしたら

説教します

 

なぜなら残りが2枚となって

2回戦で1枚出し

3回戦で1枚出すしかありません

結果

勝ちはなくなり良くて引き分けとなります

 

(2)

初手3枚出しはどうでしょう

 

相手の4枚出しは(1)から期待できません

相手3枚は引き分けが確定します

 

相手が3枚出すと

ウかエとなって引き分けです

 

相手が2枚出してくると

自分は残り3枚

相手は残り4枚

自分は1→2か2→1と出すことになるので

相手は2敗を避けたいでしょうから

2→2と出すでしょう

そうなると1勝1敗1分けとなります

 

相手が1枚出すと

自分は残り3枚

相手は残り5枚となります

相手は2勝を狙ってくるでしょうから

2→3または3→2と出すでしょう

結果

良くて引き分けで

負ける可能性も出てきます

 

初手の3枚出しは避けた方がいいですね

 

(3)

初手2枚出しはどうか

 

相手の4枚出しと3枚出しは

(1)と(2)から期待できません

 

相手が2枚出してくると

ウかエとなって引き分けです

 

相手が1枚出すと

残りは相手5枚

自分は4枚です

相手としては2敗したくないので

2→3か3→2と出すでしょう

自分は2→2と出したら引き分け確定なので

3→1か1→3と出します

50%の確率で勝利できます

 

(4)

最後に初手1枚出しです

 

相手の4枚出しと3枚出しはないでしょうから

相手の2枚出しから考えます

すると相手は残り4枚

自分は残り5枚です

先ほどと立場が逆ですね

自分は2敗したくないので

2→3か3→2

相手は3→1か1→3と出します

50%の確率で敗北です

 

相手が1枚出すと

ウ かエとなって引き分けです

 

結論

初手は2枚出しが有効です

しかし相手も最善手を考えて2枚出しをしたら

引き分けに落ち着くことになります

つまらないゲームですね

 

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