駆け出しの頃④

2017年10月3日(火曜日) ena シンガポール校

駆け出しの頃④
駆け出しの頃から譲れないものは変わりません。
・合格・・・これのためにやっています。まだまだいろいろな方面で学ぶことだらけですが、こちらの本気を伝え続けます。受験生本人の意志にも負ける気はしません。不合格者を出してしまい、合格発表掲示板の前で文字通り倒れたことがあります(正確には気がついたらひざまずいていて数秒気を失った)。毎年合格への気持ちが強まります。(ただ、気持ちの入り切っていない受験生との「温度差」には注意です。)
・範囲のある小テスト満点・・・これができなければ何もできません。小テストの得点は教師の得点です。8割で合格なのであれば、そもそも問題数を8割に減らすべきです。小テストのデキフデキには学習の質、そしてこちらの指導の質が凝縮されています。
・宿題・・・「やれるひとはやる」という類の宿題にいいことはほとんどありません。やれる状態にしてから出します。または個別に「必ずやる」宿題を出します。宿題をやるやらない、その質がきちんとしているしていないというのも教師の力量でしかありません。今日までの宿題を今日までやってきてくれない生徒が一人でもいた場合には、だいぶひどい(?)対応をすることもあります。が、これは全部こちらのの責任です。
・叱咤激励・・・初期のころは怒れませんでした。生徒たちに信頼されるお兄さんでありたい、物分かりの良いお兄さんでありたかったのかもしれませんし。生徒の学力向上や合格に心底本気ではなかったのかもしれません。慣れてくると怒りすぎて(退路を断つ説教や朝方までの居残りで苦情を頂戴しました)暴走することもありました。厳しく、楽しく、当たり前の水準を下げず、そして、ほめる。いくつもの合格・不合格とに本気で向き合ってきました。それを根底に叱咤激励しています。だいぶうまくなりましたが、まだまだ経験者にはかないません。学ぶことだらけです。
・点を生み出さない時間を作らない、得点力を上げる・・・実際の入試問題を解ききるまでは安心できません。疑似体験である過去問題演習と模擬試験を積み重ねてもらいます。過去問題を1本や2本や5本解いたくらいでめげないように、合格判定で心が折れないように。10本解いて10本きちんと復習してからが始まりです。それをやってできなかった生徒は1名もいません。そこは毎年のことです。
・学習習慣・・・「スイッチ」はありません。あったらすぐに押します。歯磨きと同じです。勉強は習慣です。習慣をつければかなり鍛えられます。
・親子バトルをさける・・・歴史に残るくらい激しいものであれば良いのですが、不毛なものであれば、こちら(塾)にきてもらって勉強してもらいます。海外暮らしですと、親子バトルの性質が少し異なるようで、生徒さんも物分かりの多いケースが多いようです。
・挨拶・・・生徒が入ってきた瞬間に、生徒の数だけ「こんにちは」と言うようにしています。生徒よりも先に言うことが大事です。最近はどこに行っても「こんにちは」を言えない生徒が多くなったと思います。お客さんだから言わないのか(こちらが言うのを点検してくれているのか)、「こんにちは」と言うのに慣れていないのか(「おはようございます」や「さようなら」やその英語版には慣れている)、お兄さんに挨拶をするのが恥ずかしいのか、挨拶を忘れてしまうくらい勉強モードに心が切り替わっているのか。いずれにしてもダメです。「こんにちは」は大事です。
永田

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