ブログ

前期第7回立川国際日本語作文レポート
2026年03月22日
3月22日の立川国際日本語作文では、2026年度ドルトン帰国の類題に取り組みました。動物実験を続けるか中止するかというテーマなのですが、教室では段階的に減らして最終的には中止を目指すという意見が出されました。
日本実験動物医学会のサイトを参考にすると、実験動物の愛護に関する基本理念には「3Rs」という考え方があります。Replace(動物を使わない実験への置き換え)・Reduce(使用数の削減)・Refine(苦痛を最小限にする技術の洗練)という3つの柱で構成されており、授業での「段階的に減らして最終的には中止を目指す」という意見は、この考え方と自然に重なるものでした。
生命にかかわる不可逆的な効果もありそうな話については、いきなりぶっつけ本番というわけにはいかず、どうしても別の生命体での「練習」が必要になってくることもあるでしょう。しかし、「練習」であるからといって雑なやり方をするのは科学の発展のためにも好ましいことではなく、3Rsの中でもとりわけRefineの視点は重要なのではないかと感じました。
科学技術のさらなる発展のために、動物実験をする場合には可能な限り負担のない方法の模索が、動物実験を中止する場合には別の手段による安全性の担保が求められるように思います。
このテーマを通して改めて感じたのは、科学の発展と倫理的配慮は対立するものではなく、むしろ両立させていくべき課題だということです。3Rsの考え方は、単に動物実験の是非を問うための基準ではなく、「よりよい方法を探し続ける姿勢」そのものを示しているように思います。
技術や知識が進歩するからこそ、過去に当たり前とされてきたやり方を見直し、より負担の少ない選択肢へと更新していくことが求められます。今回の作文で扱った動物実験の問題は、研究や医療の分野に限らず、私たちが日々の仕事や社会活動の中でどのように責任ある判断をしていくかを考える、良いきっかけになりました。
山本