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日本語文法と受験勉強

2026年03月15日

中学受験でも高校受験でも、国語の試験では文法が出題されることがあります。

文法は、いわば国語力の筋トレのようなものです。文法力を鍛えておくことで、違和感のない自然な表現を、文法ルールにのっとって無理なく使いこなせるようになります。そういう意味で、文法は非常に「お得」な学習領域だと言えるでしょう。

現代の日本語では、用言のうち動詞には命令形がありますが、形容詞や形容動詞には命令形がありません。
例えば「美しい」は形容詞ですが、「美しくあれ」と表現した場合、「あれ」はラ行五段活用の動詞「ある」の命令形であり、「美しく」は形容詞「美しい」の連用形の一つの表現です。

同様に、「静かだ」は形容動詞なので、本来は命令形を持ちません。しかし日常会話では、連用形を用いて「静かに!」と表現します。これは、サ変動詞「する」の命令形である「しろ」「せよ」が省略されていると考えられます。

一方、古文の日本語では、「美しかれ」「静かなれ」のように、形容詞にも形容動詞にも命令形が存在していました(もちろん、動詞にも命令形がありました)。

形容詞・形容動詞の命令形は、現代語では失われた表現です。文法を学ぶことは、単なるルールの暗記ではなく、言葉の歴史をたどる旅でもあります。ぜひ文法を入り口に、日本語の豊かさを味わってみてください。

山本