

駆け出しの頃③
2017年10月02日
2017年10月2日(月曜日) ena シンガポール校
駆け出しの頃③
こんにちは。
この仕事を始めたばかりの頃は、ひたすら面談、ひたすら問い合わ せ対応でした。どちらにしても、経験が浅く、かつ、 心底わかっていないうえでの対応です。できるのは入念な下調べと 情報の記憶です。ただ「誰でも入手できる情報」「 見ればわかる情報」をたどたどしく伝え、 前から知っているかのように語り、それでは表面的な話や案内しか できず、悪く言えば、その場をうまく乗り切るためのものだったか もしれず、自己嫌悪に陥るときも多々ありました。それに加え、「 授業準備」もあります。初年度から授業時間は、現在の2倍近くあ り、大ベテランでも校長でも新米・新人でも遜色ない授業をと叩き 込まれ、家ではずっと授業準備をしていました。このページのこの 問題まで何分かかるのか、ここで時間が余ったら何をするのか、こ の問題は誰に指名して説明していこうか、こんな反応が返ってきた らどうしようか。宿題は何を出そうか、授業を受けたのに家で宿題 をやってみるとできなかったらどうしようか。 そもそも時間内に終わるのか。その時間配分で終わるのか。大学生のアルバイト講師だった時代は、授業の準備にいくらでも時間がかけられたのですが、それと同じ時間をかけることはできず、そして、それより上の質のものを提供せざるを得なく、文字通り仕事ばかりしていました。先輩社員が「2年間は仕事ばかりしていれば少しはましになる」と言ってくれたことがよくわかります。
下積み時代というのは本当に大切です。
永田