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マーケットインかプロダクトアウトか

2026年08月20日

マーケットインは、まず「聞くこと」から始まりますよね。ただし、「今困っていること」の解像度を上げることと、まだ誰も言葉にできていない価値を見つけることは、別だと思っています。

人は言語化しようとするほど、「強いて言うならこれだろう」という既存の言葉や概念に寄っていきます。その結果、最後に「なんだか違う」という感覚が残ることもあります。解像度の高い言語化ほど過去の枠組みに引っ張られるため、これまでにないものほど伝わりづらくなるような気がします。

一方で、プロダクトアウトは「自分たちはこう考える」を起点にします。全員の意見を最後まで聞き切らずに進める以上、「独りよがりだ」と批判されるリスクは常について回るでしょう。ただ、良かれと思って踏み出す一歩までをすべて独善的なものとして扱ってしまうと、今度は誰も判断を引き受けなくなってしまいます。

何を採り、何を採らないのかを、誰かが自分の名前で引き受ける。その面倒を引き受ける人がいなくなることのほうが、私は怖いと思っています。

大事なのは、聞いた声をどう解釈し、最終的に誰の責任で決めるのかという、その間のプロセスなのだと思います。

もちろん、会社は結果がすべてです(笑)。それでも、「聞いたからそうなったのか」「決めたからそうなったのか」は、意識しておく価値がありそうです。

山本