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前期第10回立川国際日本語作文授業レポート

2026年04月26日

4月26日の立川国際日本語作文では、「光害(ひかりがい)」をテーマにした問題に取り
組みました。

光害という言葉、聞いたことはありますか。夜間の人工光が必要以上に広がることで、星
が見えにくくなるだけでなく、人の睡眠や動植物の生態にも影響を与えるとされています

問いは、「明るさ」と「暗さ」のバランスをどうとるべきか、というものです。一見する
と環境問題の作文に見えますが、実はこれは単純な「照明を減らせばよい」という話では
ありません。安全のために明かりが必要な場面は確かにある。では、どこまでが「必要」
で、どこからが「過剰」なのか。

「バランス」に関しては答えが一つではなく、生徒それぞれが自分の考えを言語化しなけ
ればならないところに、この問いの難しさがあります。帰国生入試の作文が問うのは、ま
さにこの力です。与えられた情報を整理するだけでなく、自分の立場と根拠を筋道立てて
示すこと。550字以上600字以内という字数制限も、「多すぎず、少なすぎず、過不足なく
伝える」練習として機能しています。

今日は、いつもより手が止まる場面が多い授業でした。資料を読んで「なるほど」と思う
ことと、「自分はどう考えるか」を言葉にすることの間には、思いのほか距離がある。そ
の距離と向き合う時間が、作文の力を育てます。

山本