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前期第12回 立川国際日本語作文授業レポート
2026年05月24日
5月17日に2026年度の過去問に取り組んだことで、クラス全体に「難化傾向にある立川国
際合格に向けて、今からしっかり頑張ろう!」という良い緊張感が生まれてきました。
帰国枠の立川国際は、倍率が低かった時代もありましたが、現在は大きく上昇しており、
十分な時間をかけた対策が不可欠です。生徒のみなさんも、当初と比べて、より慎重に表
現を吟味しながら文章を書けるようになってきています。
5月24日の授業では、東京都の公務員試験の過去問をもとに、「地域とともに進める保育
園づくり」というテーマに取り組みました。少子化対策や共働き世帯の増加を背景に、保
育園の整備は社会にとって欠かせない課題となっています。一方で、保育園の建設に対し
て、地域住民から「騒音」への不安を理由に反対の声が上がるケースも少なくありません
。
授業では、保育園の新設は前提としたうえで、「周辺住民の理解を得るためにどのような
点に配慮すべきか」というテーマで作文を書いてもらいました。難易度の高い課題である
ため、今回はあらかじめ解答例も配布し、「不安の解消」という観点から、次のようなア
イディアも紹介しました。
・事前説明と情報共有
建設前に地域住民への丁寧な説明の場を設け、騒音対策などを具体的に伝える
・騒音対策の「見える化」
防音設備の導入や遊び時間の工夫など、地域に配慮した具体策を示す
・双方向のコミュニケーション
一方的な説明にとどまらず、住民の意見や懸念に耳を傾ける姿勢を示す。説明会や意見
交換の場を通じて信頼関係を築く
意見が対立している状況であっても、対話をあきらめず、どのように関係を持ち続けてい
くかという視点は、異文化交流のテーマにも通じるものがあります。
生成AIが普及している現在、解答例そのものは機械でも作ることができます。しかし、「
血の通った表現」は人間にしか生み出せません。
引き続き、「どう伝えるか」にこだわりながら、実践的な作文力の育成を目指していきま
す。
山本