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数学史4の1「解析学」
2026年05月19日
こんにちは。「コギト・エルゴ・スム(Cogito, ergo sum)」=「我思う、ゆえに我あり」は、17世紀のフランスの哲学者ルネ・デカルトの大変有名な言葉ですね。この言葉を初めて聞いた瞬間、私は哲学が大好きになりました。飯田です。
ルネッサンスとは、14〜16世紀のヨーロッパで起きた「再生」「文芸復興」を意味する文化・芸術・社会の革新運動です。ギリシャ・ローマの古典文化を模範とし、人間中心の自由な文化の発展を促しました。
この時代、以前お話したフィボナッチたちによってイスラム世界の代数学、幾何学、科学がヨーロッパにもたらされます。
その後、フェッロ、タタルリア、カルダーノらにより、3次および4次方程式の解法が発見され、代数学がより発展しました。さらに、現代的な代数記号(文字を用いて方程式を表す)の基礎を築いたのが、デカルトです。
ルネ・デカルト(1596-1650)は、17世紀に幾何学と代数学を融合させ、解析幾何学の基礎を築いた「近代数学の父」です。1637年の著書『幾何学』で、図形を方程式で表す座標系(デカルト座標)を導入し、数学的真理を導く合理的な「方法」を確立しました。これが数学史の転換点となりました。ここでいう座標系とは、現在中学生で習うxy座標のことで、PC・スマホの画面表示の内部処理でも座標を用いていますし、CGの3D処理は3次元座標系による処理です。偉大な発明が現在につながっています。
これにより、幾何学も作図中心から、計算(解析)中心の数学へとシフトしました。解析学の誕生です。
デカルトの数学的革新は、彼の哲学における「方法的にすべてを疑う」(方法的懐疑)という姿勢と連動しており、確実な基礎の上に論理的に知識を積み上げる「分析」の精神が数学に適用されたものです。
デカルトの紹介が長くなりましたので、大航海時代と指数・対数・場合の数や確率論については次回以降にします。
では、失礼します。
enaあざみ野校校長・算数数学担当 飯田
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