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「話せば分かっている」を「読み手に伝わる」へ

2026年10月04日

解答用紙にはまとまって書けていないものの「この問題をどういうふうに書けばいい?」と聞くと、つっかえつっかえでも答えられていることは少なくありません。分かっていることと書けることのあいだに、距離があるのです。

会話では、聞き手がうなずいたり聞き返したりしてくれます。話し手はその反応を見て、足りないところを補い、順番を直していきます。書くときにはその聞き手がいません。何をどの順番で、どこまで言葉にするかを、全部一人で決めることになります。

答案が書けていないと、内容が分かっていないように見えます。けれど実際は、分かっていることを読み手に分かるように並べ直した経験が足りないだけ、という場合が少なくありません。そうであれば、新しい知識を足すより先に、一人で組み立てる回数を増やすほうが効きます。

「話せば分かっている」は、出発点としては悪くない位置です。書くための材料はもう手元にそろっています。

山本