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対話の「タイパ」
2026年06月03日
学年を問わず、現在の受講生さんたちには「タイパ」の話がよく通じるので、100分の1秒まで計れる学習用のタイマーを最近自腹で購入してみました。自分のスマホにも同じ機能はありますが、操作性を考えて専用品を選びました。実際に授業で使うかはまだ思案中ですが、使うのが楽しみです。
ちなみに、この「100分の1秒」という細かさは、陸上のトラック種目と同じ単位です。コンマ何秒を削るために、選手は日々スタートの構えやフォームを磨いている。勉強の「タイパ」も、本来はそういう地道な作業のはずなんですよね。
話の枕はこれぐらいにして――授業では、「タイパ」を考えるときは、自分と相手の双方にとっての「タイパ」を考えよう、とお伝えしています。これは100m走より、むしろリレーに近い。自分がいくら速く走っても、バトンパスのタイミングが相手と噛み合わなければ、チームのタイムは伸びません。「相手の立場を考えつつ、自分の利益もなるべく最大化する」――そんな発想がよく通じそうな時代です。
そして対話は、そのバトンパスと同じで本番一発。自分だけが速く走り抜ける「タイパ」は、もう「対話」ですらないのかもしれません。The show must go on のように、実社会での対話は後戻りができません。だからこそ入試に限らず、「話し甲斐がある」と双方が思える日本語の対話力を、怖がらずに鍛えていけるよう、努めてまいります。
山本