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数学史外伝「0」について
2026年05月12日
こんにちは。色即是空。飯田です。
数学史の外伝として「0」についてお話したいと思います。
インドの2世紀頃の文献で「空(Sunya)」という言葉が使われており、これが「ゼロ」を意味する概念として発展しました。5世紀から6世紀頃、インドのグプタ朝時代に、位取り記数法の一環として「0」が数学的に使われ始めました。
そして、7世紀の数学者・天文学者ブラフマグプタが『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』にて、「0」を「数」として扱い、加減乗除の法則を記述しました。
+0=
−0=
×0=0
これが、10進位取り記数法と結びつき、現代の数学の基礎となりました。漢数字・ローマ数字のような記数法では困難だった、10進法での「位取り」が容易になり、人類の計算力が飛躍的に向上したと言われています。
現在一般的に使われる「算用数字・西アラビア数字・グバール数字(0,1,2,3,…)」は、俗にアラビア数字と言われますが、実際はインドで考案され、アラビアを経由してヨーロッパに伝わったものです。ヨーロッパへの伝播には、フィボナッチ数列で有名なレオナルド・フィボナッチも貢献しました。1202年に出版した「Liber Abaci」の中で、西アラビア数字(0〜9)と位取り記数法をヨーロッパに初めて体系的に紹介したとされています。
ちなみに、現在でもエジプト・イラン・イラク・サウジアラビアなど中東で使われている東アラビア数字も、インドの数字体系から発展&定着したものです。
マヤ文明など他の地域でも独立して「0」の概念が使われていた例もありますが、現代の私たちが使う「0」の概念と数としての性質(演算)を定義したのはインドの功績が非常に大きいとされています。
では、失礼いたします。
enaあざみ野校校長・算数数学担当 飯田
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